診療内容

低身長

身長はクラスや学年の中で比べるのではなく、何歳何か月の平均身長と比べることが大事です。ぜひ成長曲線を付けてみてください。成長を数字ではなく、曲線として捉えることで、変化を見逃さず、異常を早期に見つけることができます。低身長の多くは体質によるものですが、治療の必要な病気も隠れています。

成長ホルモン分泌不全性低身長
SGA性低身長症、ターナー症候群
プラダー・ウイリー症候群
骨系統疾患など

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甲状腺疾患

先天性甲状腺機能低下症の多くは新生児マススクリーニングで発見されます。適切に治療を行えば、他の赤ちゃんと同じように発育、発達できる可能性があります。甲状腺疾患の多くは、甲状腺の腫れをきっかけに診断されます。バセドウ病は甲状腺ホルモンが多く分泌されることによって、動悸、発汗、いらいらなどを呈します。学力、集中力が低下することで診断されることもあります。橋本病は慢性の甲状腺の炎症です。多くは正常機能ですが、機能が低下したり、一時的に高くなることがあります。

※院内で甲状腺機能迅速検査、超音波検査が可能です

先天性甲状腺機能低下症、バセドウ病、橋本病など

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思春期の異常

女児の思春期の始まりは乳房発育、男児は精巣容量の増大です。それぞれ7歳6か月、9歳よりも早く始まった場合に‘早い’と診断します。身長の低い子はもう少し遅い年齢であっても、‘早すぎる’と判断する場合もあります。女児、男児でそれぞれ12~13歳、13~14歳以降になっても思春期が始まらない場合は、思春期開始が遅くれているだけなのか、性腺機能に問題があるのかを調べる必要があります。

思春期早発症、思春期遅発症
性腺機能低下症など

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糖尿病

膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンの作用が不足して、血糖値が高くなる病気です。β細胞が破壊されてインスリンが欠乏する1型糖尿病とインスリンの分泌低下とインスリン抵抗性により発症する2型糖尿病、遺伝子異常による糖尿病に分類されます。小児期に発症する糖尿病の多くは1型糖尿病ですが、思春期以降は2型糖尿病が多くなります。

※院内でHbA1cの迅速検査が可能です。

1型糖尿病、2型糖尿病
単一遺伝子糖尿病など

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その他

ビタミンD欠乏症・欠乏性くる病は過去の病気ではありません。ビタミンDの多くは、紫外線の働きにより皮膚で作られます。母乳にはビタミンDがほとんど含まれていないため、紫外線照射量が少ない北海道での完全母乳栄養には注意が必要です。小児期の肥満は成人肥満へ移行しやすく、メタボリックシンドロームにつながります。治療は長期に渡るので、家族全員で治療に取り組むことが重要です。

骨・カルシウム代謝異常症
肥満、夜尿症など

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